「仕事そのものより、人間関係がつらい」
「忙しいことより、毎日誰かの機嫌を気にする方がしんどい」
「看護師を辞めたいというより、この職場から離れたい」
看護師は、患者さんだけでなく、医師・先輩・後輩・同僚など多くの人と関わりながら働く仕事です。
そのため、仕事内容そのものは嫌いではなくても、職場の人間関係が原因で「もう辞めたい」と感じることがあります。
そんなときに考えたいのは、「もっと我慢できるか」だけではありません。
今の人間関係は職場の中で変えられるのか、それとも環境そのものを変えた方がいいのかを整理することが大切です。
この記事では、人間関係で看護師を辞めたいと感じたときに、異動・転職・退職などを考える前に確認したいことを整理します。
まず「誰との関係がつらいのか」を整理する
「職場の人間関係がつらい」と感じていても、原因によって取れる選択肢は変わります。
たとえば、
- 直属の上司との関係がつらい
- 特定の先輩の言い方がきつい
- 同僚との関係が悪い
- 新人や後輩への当たりが強い人がいる
- 陰口や噂話が多い
- 質問しにくい雰囲気がある
- 部署全体に強い上下関係がある
などです。
特定の一人との関係が原因なら、勤務調整や部署異動で状況が変わる可能性があります。
一方で、怒鳴る・無視する・陰口が多い・質問しづらいなど、部署や職場全体に同じ雰囲気があるなら、一人との関係だけを調整しても解決しにくい場合があります。
「看護師を辞めたい」のか「今の職場を辞めたい」のか
人間関係がつらい状態が続くと、「もう看護師自体を辞めたい」と感じることがあります。
でも、一度分けて考えてみてください。
- 看護の仕事そのものがつらいのか
- 患者さんと関わること自体が負担なのか
- 今の職場の人間関係だけがつらいのか
患者さんと関わることや看護の仕事そのものにはやりがいを感じているなら、看護師を辞めるのではなく職場を変えることで状況が変わる可能性があります。
「看護師を続けるか」から迷っている方はこちらの記事で整理しています。
今の職場で変えられることがあるか確認する
すぐに退職する前に、今の職場で状況を変えられる可能性があるか確認する方法もあります。
- 直属の上司へ相談する
- 別の上司や看護部へ相談する
- 部署異動を相談する
- 勤務の組み方を相談する
- 特定の人と組む回数について相談する
一人との関係が原因なら、部署や勤務が変わるだけで負担が減ることもあります。
ただし、すでに相談しても改善しない、相談することでさらに居づらくなりそう、職場全体の雰囲気に問題を感じるという場合もあります。
その場合は、今の職場だけで解決することにこだわらず、外の職場を見る方法もあります。
異動と転職、どちらを考える?
人間関係が理由なら、すぐに勤務先そのものを辞めなくても、部署異動で解決する場合があります。
異動を検討しやすいケース
- 特定の人との関係が主な原因
- 病院や法人そのものには大きな不満がない
- 給与や福利厚生には納得している
- 別部署なら働き続けたいと思える
転職も選択肢に入りやすいケース
- 部署だけでなく職場全体の雰囲気が合わない
- 相談しても状況が変わらない
- 異動しても同じような働き方になりそう
- 人間関係以外にも夜勤・残業・休日など複数の不満がある
- 今の職場にいること自体が大きな負担になっている
異動と転職のどちらが正しいということではありません。
今の職場に残ったまま変えられることなのかを基準に考えると整理しやすくなります。
心や体への影響が強いときは、我慢だけで考えない
人間関係のストレスが長く続くと、仕事以外の時間にも影響することがあります。
- 仕事の前になると強く気分が重くなる
- 休日も職場のことばかり考えてしまう
- 眠れない、または睡眠が乱れている
- 食欲に大きな変化がある
- 何もする気になれない状態が続いている
- 質問や報告をすることへの不安で仕事に支障が出ている
こうした変化が強い、長く続いている、日常生活にも影響している場合は、退職や転職だけでなく、休むことや勤務先の相談窓口、医療機関などへ相談することも検討してください。
次の職場を「人間関係が良さそう」だけで選ばない
人間関係が理由で転職すると、「次こそ人間関係の良い職場へ行きたい」と考えると思います。
ただし、求人票に書かれている、
- アットホームな職場
- スタッフ同士の仲が良い
- 明るく働きやすい職場
といった表現だけで、実際の人間関係を判断することは難しいです。
可能であれば、
- 教育・フォロー体制
- 夜勤や勤務体制
- 人員配置
- 職場見学でのスタッフの様子
- 面接時の説明
- 退職者や勤続状況について確認できる情報
など、いくつかの情報を組み合わせて判断してください。
次の職場を選ぶときに確認したいことはこちらの記事で詳しく整理しています。
看護師が次の職場を選ぶときに見るポイント|求人票だけでは分からないこと
転職サービスを使うなら「人間関係が理由」と伝えていい
看護師向けの転職サービスへ相談するときは、転職理由を無理にきれいに言い換える必要はありません。
「人間関係が理由なので、次は職場の雰囲気や教育体制を重視したい」と具体的に伝えた方が、希望条件を共有しやすくなります。
たとえば、
- 教育体制について確認できますか?
- 職場見学はできますか?
- 入職後のフォロー体制はどうなっていますか?
- 勤務体制や人員配置について分かりますか?
- 職場の雰囲気について確認できる情報はありますか?
と質問する方法があります。
ただし、転職サービスの担当者がすべての職場事情を把握しているとは限りません。
分からないことは確認してもらい、職場見学や面接なども含めて自分でも情報を集めることが大切です。
看護師向け転職サービスを選ぶポイントはこちらで整理しています。
看護師の転職サービスはどう選ぶ?初めての転職で失敗しないためのポイントを解説
夜勤や残業もつらいなら、悩みを分けて考える
「人間関係もつらいし、夜勤もつらい。残業も多い」という状態なら、一つだけが原因ではない可能性があります。
その場合は、次の職場で変えたいことに優先順位をつけてみてください。
- 人間関係を一番変えたい
- 夜勤を減らすことを優先したい
- 残業や休日を改善したい
というように整理すると、次の求人を選ぶ基準が作りやすくなります。
夜勤の負担も大きい場合はこちらの記事も参考にしてください。
夜勤がつらい看護師へ|辞める前に考えたい働き方と転職の選択肢
退職を言い出すこと自体が怖い場合
人間関係が悪い職場では、辞めると決めたあとも「上司に何を言われるか分からない」「さらに態度が悪くなりそう」と不安になることがあります。
自分で退職を伝えられそうなら、伝える時期や言い方を整理して準備しましょう。
一方で、上司が怖くて話せない、強く引き止められている、会社とのやり取りそのものが大きな負担になっている場合は、別の方法もあります。
退職を自分で言い出せない場合の選択肢はこちらで整理しています。
まとめ|看護師を辞める前に「職場を変える」で解決できるか考える
人間関係で看護師を辞めたいと思ったときは、まず次のことを整理してみてください。
- 誰との関係が一番つらいのか
- 看護師そのものが嫌なのか、今の職場が嫌なのか
- 相談や異動で変えられる可能性があるか
- 職場全体を変えた方がよさそうか
- 心や体に強い影響が出ていないか
今の職場の人間関係がつらいことと、看護師という仕事自体が合わないことは同じではありません。
異動で変わる場合もあれば、転職して環境そのものを変えた方がいい場合もあります。
「どこへ行っても同じ」と最初から決めず、今の職場で変えられることと、外にある選択肢の両方を確認してから考えることが大切です。


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